サイド攻撃で引いた相手を崩す方法|現代サッカーの教科書より

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サイド攻撃という名のクロス攻撃

 

日本代表。シンガポール戦、カンボジア戦と引いた相手を崩せず、見苦しいサッカーをしてしまいました。

引いてブロックを作る相手に対しては、監督はもちろん、テレビの解説者も「サイド攻撃」が重要だと言います。

しかし、この2試合の日本代表のサイド攻撃は「クロス攻撃」でした。

 

 

例えば攻撃参加したサイドバッグが、相手と1対1の状態になり、なんとかかわしてクロス(センタリング)。こんなイメージです。

 

 

28-00

 

 

しかし、ゴール前はこの状態です・・・

 

 

28-0

 

 

このクロスでは、ディフェンスにとって有利な条件が多く、

 

  • ゴール前で大人数で待ち構えている
  • この状態であればクリアするだけなので、技術は必要ない
  • 待ち構えるディフェンスにとって、ボールが入ってくるタイミングが分かりやすい
  • クロスの距離が長く、ディフェンスは準備する時間がある

攻撃側にとっては簡単な状況ではありません。

 

  • クロス(キック)の精度が必要
  • クロスに合わせるシュートの難易度が高い

 

いくらヘディングの岡崎選手がいても、得点の匂いがしません。むしろ、クロスのタイミングで「やめてくれ~」と言いたくなります。

 

もちろん、こうした形からの得点はたくさんありますが、もし「現代サッカーの教科書」という教科書があれば、その最新版に掲載されているのは、次のようなサイド攻撃です。

 

現代サッカーの教科書|サイド攻撃編

 

ディフェンス(白)は、しっかりブロックを作った状態。「美しい」と言いたくなるようなディフェンスラインです。

 

 

28-1

 

 

右サイドでボールを持つ赤10はドリブルが得意な選手ですが、さすがにこの状態では無理です。

 

大外に開き、走りだす赤18に大きなサイドチェンジとなるパスを送ります。

 

 

28-2

 

 

ディフェンス陣(白)はサイドチェンジに対してスライド。

 

 

28-3

 

 

パスを受けた赤18は寄ってきた赤11に折り返し。すでにペナルティエリアの中なので、ディフェンスはボール(赤11)に終結。

 

 

28-4

 

 

赤11は無理してゴールに向かわず、ボールをキープ。相手を3人引きつけたことにより、(ゴール前にしては)大きなスペースができました。

 

 

28-5

 

 

赤11からスペースに走り込んだ赤8にパス。
この時点でディフェンス4人が置き去りになってます。「ヤバい」って叫んでるかもしれません。

 

まじヤバいです。

 

赤8はファーストタッチからドリブル。ゴール前にいたセンターバッグが慌てて寄せます。

 

 

28-6

 

 

センターバッグが赤8に寄せたことで、ゴール正面にスペースが出現。

 

このスペースを埋めなければいけない白の選手が、ボールウォッチャーになってしまってます。

 

 

28-7

 

 

開いたスペースに入った赤4に、赤8からマイナスのボール。
遅れたディフェンスが寄せてますが、赤4は簡単にダイレクトでシュート。ゴール。

 

 

28-8

 

 

この得点、チャンピオンズリーグ決勝(2014-15)のバルサの先制点を例に、教科書の「サイド攻撃」の章にこのように書いてあってもおかしくありません。

 

  • 引いてブロックを作られたら、サイドチェンジでブロックの外を使う
  • ディフェンスをスライドさせて、ディフェンス間を広げる
  • ペナルティエリア外からの浮玉クロスより、ペナルティエリア内、ゴールライン付近からのグラウンダーのマイナスのクロスを狙う(シュートが簡単になる)

 

高校生でも知ってることですが、日本代表もできてません。

 

また、この得点にスーパーなプレーは絡んでません。
日本代表クラスの選手であれば問題なくできるプレーではないでしょうか。

 

しかし、同じサイド攻撃でもカンボジア戦の日本代表のサイド攻撃は、教科書とは全く異なるものでした。

(主にカンボジア戦での感想です。その後のアフガニスタン戦では有効なサイド攻撃が見られました)

(更新日):2018年06月07日 (作成日):2015年10月02日
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